「マイ・リトル・スエード・シューズ」は、ビバップの巨人チャーリー・パーカーが1951年に録音した楽曲で、アルバムSouth of the Borderに収録された。パーカーの作品としては珍しく、親しみやすいメロディとラテン風のリズムが特徴的な一曲である。
32小節のAABA形式で、キーはE♭メジャー。トライアドを中心に構成されたシンプルながら効果的なメロディが魅力で、Aセクションはトニック・トライアドを軸に展開し、ブリッジではIVコードからの下降トライアド・モティーフが対比を生む。セカンダリー・ドミナントを含む進行はビバップの語彙を活かしたリハーモナイズの余地も大きく、スウィングとラテン(ボサノヴァ)の両方のフィールで演奏されることが多い。パーカー作品の入門としても最適な一曲だ。
オリジナル録音では、パーカー(アルトサックス)に加え、ウォルター・ビショップ(ピアノ)、テディ・コティック(ベース)、ロイ・ヘインズ(ドラム)、さらにコンガとボンゴのパーカッションが参加し、ラテンの色彩を豊かに添えている。