「マウンテン・グリーナリー」は、1926年にリチャード・ロジャースが作曲し、ロレンツ・ハートが作詞したミュージカル・ナンバーである。ブロードウェイのレビュー『ザ・ギャリック・ゲイエティーズ』第2版のために書かれ、ロジャース&ハートの初期の代表作として知られる。
キーはCメジャーで、32小節のAABA形式をとるアップテンポのナンバーだ。軽やかに弾むメロディはスウィング感にあふれ、都会を離れて山の緑の中で過ごす喜びを歌っている。ハートの歌詞は「coverlet」と「lover let」、「beanery」と「keener re-」といった巧みな脚韻とアンジャンブマン(行またぎ)が特徴的で、ウィットに富んだ言葉遊びがこの曲のチャームを際立たせている。和声はメジャー・キーの明るいダイアトニック進行が中心で、ブリッジ部分で短調方向に転じることでコントラストをつけている。
1926年のブロードウェイ初演ではスターリング・ホロウェイが歌った。ジャズの世界ではメル・トーメの1956年の録音が英国で大ヒットし、広く知られるようになった。エラ・フィッツジェラルドのアルバムElla Fitzgerald Sings the Rodgers and Hart Song Book(1956)に収録されたヴァージョンも、このコンビの楽曲集を代表する一曲として愛されている。