「Bags' Groove」は、モダン・ジャズ・カルテット(MJQ)のヴィブラフォン奏者ミルト・ジャクソン(1923–1999)が作曲したジャズ・スタンダードである。「Bags」はジャクソンのニックネームで、目の下の隈(bags)に由来するとされる。初録音は1952年4月7日、ブルーノート・レコードでのミルト・ジャクソン・クインテットのセッションだった。
曲は12小節のブルース、キーはFメジャー。下降する音型を反復するシンプルなリフ・メロディが特徴で、覚えやすく口ずさみやすい親しみやすさがある。コード進行はストレートなブルース・チェンジに近く、飾らない構成がかえってソロイストの個性とブルース・フィーリングを引き出す。テンポやアレンジの自由度が高く、ジャム・セッションで最も頻繁に呼ばれるブルース・ヘッドの一つである。
最も有名な録音は、1954年12月24日に録音されたマイルス・デイヴィスのアルバムBags' Groove(1957年発売)。セロニアス・モンク、ミルト・ジャクソン、パーシー・ヒース、ケニー・クラークという豪華メンバーによるセッションで、マイルスのソロ中にモンクがコンピングを控えたエピソードでも語り草となっている。