「Ain't Misbehavin'」は、ストライド・ピアノの巨匠ファッツ・ウォーラー(1904–1943)がハリー・ブルックスと共作し、アンディ・ラザフが作詞した1929年のジャズ・スタンダードである。ブロードウェイのレヴューHot Chocolatesのために書かれ、ウォーラーの代表曲として広く知られる。
原調はE♭メジャーの32小節AABA形式。ストライド・ピアノの躍動感を反映した陽気なメロディと、チャーミングな歌詞が一体となった楽曲で、テンポやスタイルを問わず幅広い解釈が可能。ヴォーカルでもインストでも演奏され、ジャム・セッションやライブの定番として一世紀近く愛され続けている。
1929年のウォーラー自身によるピアノ・ソロ録音はグラミー殿堂入りを果たし、米国議会図書館の全米録音登録簿にも選定された。同年にはルイ・アームストロングも録音しており、Hot Chocolates公演でのトランペット・ソロが絶賛されたことでも有名。以降、エラ・フィッツジェラルド、ナット・キング・コールをはじめ無数のアーティストに取り上げられている。