「ラブ・レターズ」は、1945年にハリウッドの映画音楽の巨匠ヴィクター・ヤングが同名映画のために作曲したバラードである。エドワード・ヘイマンが歌詞を付け、同年のアカデミー歌曲賞にノミネートされた。ディック・ヘイムズの録音が最初のヒットとなった。
形式は32小節AABA、キーはDメジャーまたはEbメジャーが一般的。A セクションはゆったりとした弧を描くロマンティックなメロディで、ヤングらしい映画音楽的な壮麗さとポップ・ソングの親しみやすさが見事に融合している。和声進行にはクロマティックな経過和音が巧みに織り込まれ、バラード演奏では豊かなリハーモナイズの余地がある。テンポはスロー〜ミディアムが定番で、メロディの甘美さがそのまま曲の魅力となっている。
代表的な録音としては、ナット・キング・コールの1957年のヴァージョンが最も広く知られている。またケティ・レスターの1962年のシングル(ピアノとオルガンの簡素なアレンジが印象的)は全米11位のヒットとなり、この曲の知名度を大きく高めた。