「ジャスト・スクイーズ・ミー」は、デューク・エリントンが1941年に作曲したナンバーである。エリントンはジャズ史上最も偉大な作曲家・バンドリーダーのひとりであり、膨大な数のオリジナル楽曲を残した。
楽曲はAABA形式・32小節で、キーはFメジャーが標準的。ミディアム・テンポのリラックスしたスウィング・フィールで演奏されることが多く、エリントン作品らしい温かみのあるメロディが特徴だ。コード進行は比較的シンプルなダイアトニック進行を基調とし、ブリッジでIV度方向への動きが加わる。メロディの持つ甘くブルージーなニュアンスが、ヴォーカルにもインストゥルメンタルにも映える楽曲である。
オリジナルはデューク・エリントン楽団による1946年の録音で、レイ・ナンスのヴォーカルとヴァイオリンが印象的。ルイ・アームストロングとエリントンの共演盤The Great Reunion(1961年)での温かな演奏や、ダイアナ・クラールのアルバムOnly Trust Your Heart(1995年)での洗練されたヴォーカルも広く知られている。