「ジャスト・フレンズ」は、ジョン・クレナーが作曲し、サム・M・ルイスが作詞した1931年のポピュラー・ソング。恋愛関係が友人関係に戻るほろ苦い感情を歌った楽曲で、レッド・マッケンジー楽団によって初演された後、1932年にラス・コロンボの歌唱でヒットした。
32小節のAABA形式で、FメジャーまたはGメジャーで演奏されることが多い。特徴的なのはAセクションがIVメジャー7thコードから始まる点で、通常のトニックから始まるスタンダードとは異なる独特のハーモニック・カラーを持つ。進行にはii-V-Iの連鎖やトライトーン・サブスティテューションが含まれ、ジャズ教育の場でもハーモニー学習の好素材として重用されている。もともとはスロー・バラードだったが、1950年代以降はミディアム〜アップテンポで演奏されることが主流となった。
ジャズ史上最も有名な録音は、チャーリー・パーカーの1949年のアルバムCharlie Parker with Stringsに収録されたヴァージョン。ストリングス・セクションをバックにしたパーカーの流麗なアルトサックスは、彼の最も美しい演奏の一つとして語り継がれている。