「ジャンピン・アット・ザ・ウッドサイド」は、カウント・ベイシーが1938年に作曲したスウィング・ジャズの代表曲。タイトルはベイシー楽団がニューヨークのウッドサイド・ホテルに宿泊していた時期に由来する。「ヘッド・アレンジメント」と呼ばれる、譜面に頼らずバンドのメンバーがリフを記憶して演奏するスタイルの典型的な楽曲である。
Bbメジャーのキーで、リフ・ベースの構成が特徴。サックス・セクション、ブラス・セクション、ピアノが交互にリフを繰り出し、コール・アンド・レスポンスで楽曲が層を成すように発展していく。テンポは非常に速く(240 BPM以上)、ベイシー楽団の揺るぎないスウィング感とリズム・セクションの推進力がフルに発揮される。個々のソロも見事だが、バンド全体が一体となったグルーヴ感こそがこの曲最大の聴きどころである。
カウント・ベイシー楽団の1938年のデッカ録音が不朽の名演であり、レスター・ヤングのテナーサックス・ソロが白眉。ベイシーの軽妙なピアノ・イントロから始まる展開は、スウィング・ジャズの醍醐味そのものである。