「アイブ・トールド・エブリ・リトル・スター」は、ジェローム・カーンが作曲し、オスカー・ハマースタイン二世が作詞した1932年のナンバー。ミュージカルミュージック・イン・ジ・エアのために書かれた。カーンが寝室の窓の外で鳴く小鳥の歌からメロディの着想を得たという逸話で知られる。
32小節のAABA形式で、原調はFメジャー。Aセクションはトニック周辺の穏やかなダイアトニック進行で構成され、素朴で親しみやすいメロディが展開される。ジャズでの演奏ではAセクションの4小節目でサブドミナント・マイナーに移るリハーモナイゼーションが定着しており、オリジナルの変更からより洗練されたサウンドが得られる。ブリッジではやや動きのある進行が現れ、全体にコントラストを与えている。スウィングからラテン・アレンジまで、多彩なスタイルで演奏される。
マリアン・マクパートランドの対位法的なアレンジによるピアノ演奏が、ジャズ・ファンの間で高く評価されている。また1961年のリンダ・スコットによるポップ・ヒット(全米3位)は、この曲を幅広い世代に知らしめた録音である。