ハーマン・ハプフェルドが作詞・作曲し、1931年のブロードウェイ・ミュージカルEverybody's Welcomeでフランシス・ウィリアムズが歌って初演。当時はささやかなヒットにとどまったが、1942年の映画Casablancaでドゥーリー・ウィルソンがサム役として歌ったことで不朽の名曲となった。AFIの「映画史上最も偉大な歌」で第2位に選出されている。
原調はE♭メジャーで、映画ではD♭メジャーで演奏された。冒頭の「You must remember this」から始まるリフレインが極めて有名だが、実はその前に長いヴァースが存在し、アインシュタインの理論にまで言及するユニークな内容を持つ。メロディは穏やかで記憶に残りやすく、コード進行はシンプルながら温かみのあるハーモニーを生んでいる。バラードで演奏されることが多い。
映画公開時、ミュージシャンのストライキ中だったため、1931年のルディ・ヴァリーのVictor録音が再発売され、11年後に全米1位を記録する異例のヒットとなった。ジャズの録音としてはビリー・ホリデイ、ルイ・アームストロング、フランク・シナトラなどが名演を残している。ワーナー・ブラザースは1999年以降、自社のロゴにこの曲のメロディを使用している。