「アイブ・ファウンド・ア・ニュー・ベビー」は、1926年にスペンサー・ウィリアムズとジャック・パーマーによって書かれたジャズ・スタンダード。クラレンス・ウィリアムズのブルー・ファイヴによって初演され、以来ほぼすべてのトラディショナル・ジャズ・バンドのレパートリーに含まれる人気曲となった。
32小節のAABA形式で、原調はCマイナー。マイナー・キーでありながら躍動感に溢れた曲調が特徴で、Aセクションではi-VI-ii°-V7といった典型的なマイナー・キーの進行がアップテンポで駆け抜ける。ブリッジでは関係調のメジャー・キーに転じ、明るいコントラストが生まれる。ディキシーランドからスウィング、ビバップまで幅広いスタイルで演奏され、特に速いテンポでのソロ・バトルが華を添える楽曲である。
1940年のベニー・グッドマン楽団の録音では、チャーリー・クリスチャンのギター・ソロがジャズ・ギター史に残る名演として知られる。またシドニー・ベシェと彼のニューオリンズ・フィートウォーマーズによる1932年の録音も、力強いソプラノ・サックスが圧巻の名盤である。