「I Should Care」は、1944年にアクセル・ストーダールとポール・ウェストンが作曲した楽曲で、1945年のMGM映画『Thrill of a Romance』で使用された。作詞はサミー・カーンが担当。ストーダールとウェストンはともにビッグバンド時代を代表するアレンジャー・指揮者である。
楽曲は32小節のAABA形式で、キーはCメジャーが一般的。エレガントでしっとりとしたメロディが特徴のバラードで、ブリッジではより複雑なハーモニック・ディヴェロップメントが展開され、表現力豊かな解釈の余地を与える。シンプルに見えるメロディの裏に繊細なハーモニーの動きがあり、ジャズ・ミュージシャンにとって奥深い素材となっている。バラード〜スロー・スウィングで演奏されることが多い。
フランク・シナトラの1945年のレコーディング(ストーダール指揮のオーケストラ伴奏)がこの曲を世に広めた。ジャズの文脈では、セロニアス・モンクのソロ・ピアノ版、バド・パウエルのトリオ版、ビル・エヴァンス・トリオのHow My Heart Sings!(1962年)での演奏が名演として知られている。