ベニー・ゴルソンが1958年に作曲したハード・バップの佳曲。ゴルソンは「I Remember Clifford」「Killer Joe」「Along Came Betty」「Blues March」「Whisper Not」など、わずか数年の間に8曲ものジャズ・スタンダードを生んだ稀有な作曲家であり、アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズの音楽監督として黄金期を支えた。
32小節の構成に4小節のタグが付く形式で、推進力のあるミディアム〜アップテンポで演奏される。テナー・サックスとトランペットによる2声のハーモニーが印象的なテーマで、メロディはビバップの語彙を活かしながらもキャッチーな魅力を持つ。ゴルソンの作品に共通する洗練されたコード進行が、ソロイストに豊かな即興の素材を提供する。
初録音はアート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズのアルバムMoanin'(1958年、Blue Note)に収録。リー・モーガン(tp)、ゴルソン(ts)、ボビー・ティモンズ(p)、ジミー・メリット(b)による演奏で、ハード・バップの代表的名盤の一曲として知られる。ゴルソン自身のリーダー作でもカーティス・フラーとの共演版を録音している。