「In Your Own Sweet Way」は、1955年にデイヴ・ブルーベックが作曲したジャズ・バラードの名曲。妻イオラに捧げられた作品で、後にイオラ自身が歌詞を書いている。ブルーベックの代表曲のひとつとして広く親しまれている。
形式は32小節に加え、コーラス間に8小節のインタールードが挿入される独特の構造を持つ。キーはB♭メジャー。多彩なキー・センターを経由するII-Vの連鎖が進行の核となっており、ハーモニーの移ろいが非常に魅力的である。メロディは美しくも複雑で、即興演奏においても多くの解釈の余地を提供する。マイルス・デイヴィスがメロディの最終音をFからEに変更して演奏したことでも有名で、この変更がスタンダードとして定着した版に影響を与えた。
ブルーベック自身の初録音は1956年のソロ・ピアノ・アルバムBrubeck Plays Brubeck。マイルスは同年にソニー・ロリンズとのCollectors' Itemsとジョン・コルトレーンとのWorkin' with the Miles Davis Quintetの2つのセッションで録音しており、この曲をスタンダードの地位に押し上げた。ウェス・モンゴメリーのThe Incredible Jazz Guitar of Wes Montgomery(1960年)での演奏も名盤として知られる。