「Indiana (Back Home Again in Indiana)」は1917年、ジェイムス・F・ハンリーが作曲し、バラード・マクドナルドが作詞したティン・パン・アレー発のポピュラー・ソングである。同年にオリジナル・ディキシーランド・ジャズ・バンドが録音し、最も初期のジャズ・レコードのひとつとなった。
形式は32小節のAABA、キーはFメジャーが標準的である。A セクションは軽快な跳躍を含む明るいメロディがI-VI-ii-V進行の上を駆け抜け、スウィング感に溢れる。ブリッジではIV メジャーへの移行を挟んで変化を加える。アップテンポで演奏されることが多く、バップ期には本曲のコード進行上に新たなメロディを載せたコントラファクトが数多く生まれた。中でもチャーリー・パーカーとマイルス・デイヴィスによる「Donna Lee」は最も有名な例である。
ルイ・アームストロングはオールスターズ時代に本曲をオープニング・ナンバーとして長年演奏し続けた。バップの文脈ではチャーリー・パーカーの諸録音が重要であり、コントラファクト「Donna Lee」を含むパーカーの演奏群がこの曲のジャズ史における位置づけを決定的にした。