コール・ポーターが1934年のブロードウェイ・ミュージカルAnything Goesのために作曲したタイトル・ナンバー。同ミュージカルからは「I Get a Kick Out of You」「You're the Top」「All Through the Night」もスタンダードとなった。初演ではエセル・マーマンがリノ・スウィーニー役を演じ、ニューヨークからロンドンへ向かう豪華客船上でのドタバタ喜劇が420回のロングランを記録した。
楽曲はポーター特有のウィットに富んだ歌詞が光り、当時の社交界のスキャンダルやゴシップをユーモラスに織り込んでいる。快活でスウィング感のあるメロディは、ミディアム〜アップテンポで演奏されることが多い。コード進行はシンプルながら推進力があり、ジャズ・ミュージシャンにとってはスウィング・フィールを楽しめる定番曲である。
1956年のエラ・フィッツジェラルドによるElla Fitzgerald Sings the Cole Porter Songbookでの録音が名演として知られる。トニー・ベネットとカウント・ベイシー・オーケストラの共演盤Basie Swings, Bennett Sings(1959年)も人気が高い。器楽版ではデイヴ・ブルーベック・カルテットのアルバムAnything Goes!(1966年)がある。