「アイ・アポロジャイズ」は、アル・ホフマン、アル・グッドハート、エド・ネルソンの3人が共作し、1931年に発表されたポピュラー・ソングである。発表と同時にビング・クロスビーとナット・シルクレットがそれぞれ録音し、いずれも大きなヒットとなった。
キーはE♭メジャーが標準の32小節バラードで、恋人への謝罪の気持ちを切々と歌い上げる内容。メロディは感傷的でありながら親しみやすく、シンプルながら効果的な和声進行がヴォーカリストの表現力を引き立てる構成となっている。ティン・パン・アレー時代の職人的な作曲技法を反映した佳曲であり、甘美なバラード・スタイルでの演奏が最も映える。
最も広く知られているバージョンはビリー・エクスタインの録音で、そのバリトン・ヴォイスによる情感豊かな歌唱が決定版とされている。1931年のクロスビー盤もスタンダード成立期の貴重な記録である。