「ハンドフル・オブ・スターズ」は、作曲家テッド・シャピロと作詞家ジャック・ローレンスが1940年に書いた楽曲で、MGM映画『ハラバルー』の挿入歌として使われた。グレン・ミラー楽団による初録音がヒットし、スウィング期の人気バラードとなった。
32小節のAABA形式で、キーはCメジャーが標準。メロディは広い音域を穏やかに行き来し、タイトル通り「ひとにぎりの星」を手にしたようなロマンティックな情景を描く。コード進行は比較的オーソドックスなトーナル・ハーモニーだが、Bセクションでのサブドミナント領域への転調が適度な変化をもたらす。テンポはミディアム・バラードが多く、メロディの美しさを味わえる穏やかな演奏が合う。
初録音のグレン・ミラー楽団盤(1940年、ヴォーカルはレイ・エバリー)がもっとも知られている。ジャズ寄りの解釈では、スタン・ゲッツが1957年のアルバムStan Getz and the Cool Soundsで取り上げた演奏が秀逸である。