「グリーン・ドルフィン・ストリート」は、ポーランド出身の作曲家ブロニスワフ・ケイパーが作曲しネッド・ワシントンが作詞した1947年の楽曲で、ラナ・ターナー主演の同名映画のテーマ曲として書かれた。映画公開時は大きなヒットには至らなかったが、1950年代後半にジャズ・ミュージシャンに再発見され、不朽のスタンダードとなった。
ABAC形式・32小節の本曲は、Aセクション冒頭7小節がトニック・ペダルポイント上で展開される点が最大の特徴である。ペダルの上で半音階的に動くコードが浮遊感のある独特の響きを生み出し、対照的にBセクションとCセクションでは急速な和声移動が展開される。この「静と動」のコントラストがジャズ・ミュージシャンを惹きつける要因であり、ラテンとスウィングのリズムを切り替えて演奏されることも多い。E♭メジャーまたはCメジャーで演奏される。
アーマッド・ジャマルの1956年の先駆的録音に続き、マイルス・デイヴィスが1958年にジョン・コルトレーン、ビル・エヴァンスと録音したアルバムJazz Track収録版がこの曲の地位を決定的なものにした。ビル・エヴァンスの1959年のピアノ・トリオ版も高く評価されている。