「グッド・ベイト」は、ビバップの名アレンジャー・作曲家タッド・ダメロンとカウント・ベイシーの共作によるジャズ・コンポジションで、1944年に著作権登録された。元々はベイシー楽団のために書かれ、後にビリー・エクスタイン楽団やディジー・ガレスピー楽団のレパートリーとしても広まった。
AABA形式・32小節の本曲は、Aセクションがリズムチェンジ(「アイ・ガット・リズム」のコード進行)をB♭メジャーで展開し、ブリッジでは4度上のE♭メジャーに転調するという独特の構造を持つ。ダメロンらしい洗練されたメロディラインがリズムチェンジの上に載せられ、ビバップの語法を学ぶ上で重要な教材ともなっている。和声的にはリズムチェンジの変形として捉えることができ、セッションではビバップの基礎的なインプロヴィゼーションを磨く格好の素材として親しまれている。
ベイシーが本格的に演奏を始めたのはガレスピーが人気を博した1948年以降である。ファッツ・ナヴァロとダメロンによる1948年のロイヤル・ルースト・ライブ録音や、チャーリー・パーカーとガレスピーの1948年パーシング・ボールルームでの共演録音が歴史的名演として知られる。