「ジャイアント・ステップス」は、テナーサックス奏者ジョン・コルトレーンが1959年に作曲・録音し、1960年リリースの同名アルバムの表題曲となった、ジャズ史上もっとも革新的な楽曲のひとつである。
形式は16小節と短いが、その中に26ものコード・チェンジが詰め込まれている。Bメジャー、Gメジャー、E♭メジャーという長3度間隔で配置された3つのトーナル・センターを高速で循環する進行は「コルトレーン・チェンジズ」と呼ばれ、ジャズ・ハーモニーの概念を根本から変えた。各コードが2拍単位で矢継ぎ早に移り変わるため、即興演奏の難度はきわめて高く、ジャズ・ミュージシャンにとっての試金石として今なお畏敬の対象となっている。コルトレーン自身はあらかじめ練り上げたメロディック・パターンを駆使し、圧巻のソロを展開している。
オリジナル録音は1959年5月5日、Atlantic Studiosにて、トミー・フラナガン(ピアノ)、ポール・チェンバース(ベース)、アート・テイラー(ドラムス)と録音された。アルバムGiant Stepsは2001年にグラミーの殿堂入りを果たしている。