「フランキー・アンド・ジョニー」は、19世紀末から歌い継がれるアメリカの伝統的なバラッドである。1899年にセントルイスで起きた実際の銃撃事件に着想を得たとされ、1912年にフランク&バート・レイトン兄弟の名義で出版された版が広く知られるようになった。
恋人の裏切りを知った女性フランキーがジョニーを撃つという物語を歌った曲で、シンプルな12小節ないし16小節のブルース系進行が基本となる。フォーク、ブルース、ジャズ、ロックなど幅広いジャンルで演奏されてきたが、ジャズの文脈ではスウィンギーなアップテンポのアレンジが多い。メロディの素朴さがソリストに自由な解釈の余地を与え、ヴォーカル、器楽の両面で魅力的な演奏を引き出す素材となっている。
ジャズではルイ・アームストロングやデューク・エリントン、カウント・ベイシーをはじめ多くのアーティストが録音している。1963年のサム・クックによるR&Bバージョンはポップチャートでもヒットし、この曲の知名度をさらに高めた。