「フォーリング・イン・ラブ・ウィズ・ラブ」は、リチャード・ロジャース作曲、ロレンツ・ハート作詞による1938年のワルツ。シェイクスピアの間違いの喜劇に基づくミュージカルThe Boys from Syracuseでミュリエル・アンジェラスが初演した。
B♭メジャーの3/4拍子、AABA形式。Aセクションのii–V–I進行がワルツの揺れと相まって優美な質感を生む。半音階的経過和音が哀愁を添え、歌詞は「恋に恋する」愚かさをハートらしい皮肉で描く。ジャズでは4/4のスウィングにアレンジされることも多く、強いメロディの輪郭がテンポを選ばない万能さをもたらしている。
フランク・シナトラが繰り返し歌い広く知られるほか、キャノンボール・アダレイの1955年のJulian Cannonball Adderley and Stringsや、アーマッド・ジャマルの1962年のライヴ盤Ahmad Jamal at the Blackhawkでのピアノ・トリオ演奏が名演として知られる。