「イーズ・アウェイ・ウォーク」は、ハード・バップの名作曲家ベニー・ゴルソンが書いたブルース・ナンバーである。ゴルソンは「キラー・ジョー」「ウィスパー・ノット」「アイ・リメンバー・クリフォード」「アロング・ケイム・ベティ」「ブルース・マーチ」など数多くのジャズ・スタンダードを生み出したフィラデルフィア出身のテナー・サックス奏者兼作編曲家である。
ゆったりとしたテンポで演奏されるブルージーな楽曲で、そのタイトルが示すように「楽に歩く」ような力の抜けたグルーヴが魅力である。ゴルソンの他の代表曲に比べてシンプルな構造を持ち、ブルース形式をベースにしたコード進行は即興演奏に入りやすい。しかし、遅いテンポでスウィング感を維持するには確かなタイム感覚が求められ、一見やさしそうに聞こえて実は奥の深い一曲である。
ゴルソン自身がアート・ファーマーと共同リーダーを務めたジャズテットのレパートリーとして知られ、1977年にはカーティス・フラー(tb)、パトリース・ラッシェン(p)らとの録音も残している。ジェイミー・エーバーソルドのプレイアロング・シリーズ(Vol.14)にも収録され、ジャズ学習者にも親しまれている。