「ドント・ビー・ザット・ウェイ」は、サクソフォン奏者・アレンジャーのエドガー・サンプソンが1933年に作曲したスウィング・ナンバーである。サンプソンは「ストンピン・アット・ザ・サヴォイ」の作曲者としても知られ、チック・ウェッブ楽団のアレンジャーとして活躍した。本曲は1934年にウェッブ楽団によって初録音された。
形式は32小節のAABA。明るく弾むようなメロディとリフを基調としたアレンジが特徴で、スウィング時代のビッグバンド・ジャズの醍醐味を凝縮している。サクション間のダイナミクスの変化やリフの掛け合いが演奏の魅力で、ミディアム〜アップテンポで演奏されることが多い。1937年にミッチェル・パリッシュが歌詞を付けたが、メロディがやや歌いにくいこともあり、インストゥルメンタルとして演奏されるケースが圧倒的に多い。
この曲を決定的に有名にしたのは、1938年1月16日のベニー・グッドマンによる歴史的なカーネギー・ホール・コンサートである。グッドマンはサンプソンに新たなアレンジを依頼し、コンサートのオープニング・ナンバーに選んだ。翌月のスタジオ録音はビルボード・チャートで5週間1位を記録し、スウィング時代を象徴するヒットとなった。メンバーにはハリー・ジェイムス(tp)、ジーン・クルーパ(ds)、ジェス・ステイシー(p)らが名を連ねている。